一樹と楽しんだり、ハヤテに嫉妬を求めたり。それがナギお嬢さまの日常。
・・・何となく、ナギの恋は、エゴとエゴのシーソーゲームのような気もしてます。
ゆっきゅん辺りが、「エゴよそれは!」と言っているのかもしれません。
でも、そういう一人相撲を脳内で展開するのが、彼女の魅力なのかも。
第64話「マリアさんのハチミツ授業・毒入り」「ハ…!!ハヤテは悪くないぞ!!」
「ハヤテはがんばって私を助けてくれたんだ!!」
「!!」
「とにかく私は学校に行ってくるが、」
「その間にマリアの誤解を解いておくのだぞ。」
「あ、あの話をいきなり信じたら、それはそれで問題だが…」
「あと、執事復帰の方はまかせておけ。」
「明らかなクラウスの落ち度だ。なんとかする。」
「じゃ、」
「早く体を治すのだぞ?」
く~
よいのだ~
第65話「それはD食2のように雪原を進むミッション」「今日は一日中降ってたな~」
「世界各地で起こる大雪…異常気象…」
「これは大量消費文明を突き進んできた我々への大自然からの警告なのかもしれないな…」
「もっとエコロジーを心がけねば…」
「ポータブルだからエコロジーに貢献している。」
「え?」
「だって急に暗くなるから…」
きゅ~…
「じゃあ早くそのブレーカーとやらをなんとかしてくれ。」
「こんなに暗くては私が死んでしまう。」
「そういえば…」
「今朝、咲夜が来るとか言ってた気がするけど…どうなったのだ?」
「庭で遭難でもしてくれていたら笑えるのに…」
「ええ?」
「まさかハヤテに…」
「ハヤテに何かあったのでは…」
「は!!」
「私のグラド○エルが死んでいる!!」
「や…!!やはりこれは…!!」
「おお!!という事はハヤテは無事なのだな!!」
「ハヤテ本当に大丈夫かな?」
第66話「St.Valentine's Day SIDE:CLASSMATE "Shining☆Days"」「今日、私はやる事があるので…」
「学校には一人で行け!!」
「鉄鍋のチョコレート包み…」
第67話「St.Valentine's Day SIDE:HOUSE "君は僕に似ている"」「だいたい…」
「なんで女が男にチョコをあげねばいかんのだ!?」
「バレンタインなんて、お菓子メーカーの陰謀だろ?」
「そんな企業ごときに後押しされねば伝えられぬ想いなら伝える必要などない!!」
「言っておくが!!」
「昨日の夜からほとんど徹夜で学校まで休んで手作りチョコを作ろうとしていたが、
結局作れずひがんでいるのではないぞ?」
「というわけでハヤテ…」
「私にチョコを作ってプレゼントしてくれ。」
「いや、ハヤテならこういう感じで絶対、大丈夫だから!!」
「うるさい!!うるさい!!とにかく作るのだ!!もっと愛を込めて!!」
「おいハヤテ。」
「チョコはできたか?」
「おお!!さすがハヤテだ!!このチョコすごくおいしいぞ!!」
「ところで…」
「そっちのマリアが作ったというチョコレート…」
「それ…誰にあげるのだ?」
「とても義理チョコには見えないし…」
「まさかと思うが…それ………」
「なんだやっぱり自分用か!! あげる人いなくて」
?出前?
第68話「それはカードで買えない価値がある。プライスレス」「ぬあああああああ!!」
「人生経験が…足りないからだそうだ…」
「まんがでなんの賞もとれないのは…」
「人生経験が足りないからなんだそうだ!!」
「そんな漠然としたアドバイスで!!」
「新人が育つか――――――!!」
たしかに…
人生経験は足りない気がする。
友達は少ないし、学校はあまり行かないし、スポーツもしない。
かといって生活には困らないし、毎日ダラダラしていてもなんとかなるという―
「でもハヤテは…」
「人生経験が豊富そうだよな………」
「そうだ。私とお前でどの程度人生経験が違うか、色々聞いてみたい。」
「は?」
「代打ちってお前…それ、すごく危ないんじゃ…」
「く…っ 相変わらずサラっととんでもない事を…」
「しかし…やはり人生経験の違いはデカいな…」
「え?」
「………」
「そ…そうか?」
「ちなみに他には何をやってた?」
「やはり経験の差が戦力の決定的な差か!!」
「ならば私も普段やらない事をして……!!」
「経験値を上げてみせる!!」
「却下だ!!」
「そんなスライム程度の経験値ではたかが知れている。私の望みは
はぐれメ○ル級の経験値だ!!」
「だから私は普段、一番やらない事として!!」
「マリアのお手伝いをする!!」
「うむ まかせろ。だからなんでも言ってみてくれ!!」
「ではとりあえず、いつもマリアがやってるように、」
「屋敷の掃除を手伝うぞ!!」
「たぁ!!」
「お?」
「う…うむ…」
「ちょっと失敗…でも次はなんとか…」
「たぁ!!」
「とお!!」
「てや!!」
「せりゃ!!」
「ハヤテ…やはり経験しないとわからない事があるな。」
「掃除は散らかる。」
「うむ。しかしこれで掃除はマスターしたし…次は洗濯だな…」
「うむ。」
「洗濯といえばこんなトリビアを聞いた事がある。」
「猫は洗濯機で洗え。」
「スイッチを入れると連載が終わってしまうような絵づらだ…」
「よ…よし!!気をとり直して次は皿洗いだ!!」
「うむぅ…」
「もしかして…」
「私は役に立っていないのでは…」
「それはつまり…」
「私には…」
「まんがを描く才能がないかもって事か?」
「考えなかったわけではない!!」
「もしかしたら………」
「もしかしたら………」
「もしかしたら万が一、億が一、ありえない事だが地球が爆発する可能性くらい
ない事として!!」
「賞がとれないのは………」
「私に才能がないからなのかもって……」
「目が死んでないか?」
「………」
「レベルが高すぎ!?」
「な…!!なるほど!!」
「ではレベルを少し抑えれば…」
「よーし!!ならばもう一度がんばってみるか―――!!」
「これで次の新人賞はもらったな!!」
第69話「ちびっ子ではない 天才先生来たる」「なあハヤテ、あの人…」
「え?」
えー
ハヤテ~
ハヤテ~
第70話「轟轟生徒会タンケンジャー」「それはならん!!」
「気持ちはありがたいが…」
「ハヤテは学校に行った方がいい…」
「学年末試験が近いのだ。」
「私につきあって休んでいてはハヤテの成績に影響が出てしまう。」
「構うなハヤテ!!」
「私なら…私なら大丈夫…」
「この程度で私はやられたりはしない…」
「だからここは私にまかせてお前は先に行け!!ハヤテ!!」
「で?ハヤテ、学校はどうだった?」
「じゃあいつも通りか。」
第71話「魔物ハンターようこそ伊澄」「伊澄が一人でこの屋敷に向かっているらしい。」
「ああ。」
「伊澄の家の者が知らせてきたから間違いない。」
「何がだ。」
「はっはっはっ そりゃ簡単さ。」
「本人はしっかり者のつもりだから「次は大丈夫」と思っているんだよ。」
「だから意外とアレで…ガンコ者なんだよ…」
「しかし…」
「相変わらず遅いな伊澄は。」
「ん?」
「そうだな…じゃあすまないが頼む。」
「伊澄はか弱いから、」
「変なのに絡まれてないか心配だ。」
怖い…怖い…
「お、ようやく来たか伊澄。ハヤテもご苦労だったな。」
「おお!!」
「ではハヤテ、みんなのお茶を。」
「はは、そりゃ友達だからな。」
第72話「それは世界征服よりも深刻な悩み」「………」
「ち…!!違う!!」
「まだだ、まだ手が届かないと決まったわけではない!!」
「だからもう一度手を伸ばせばきっと…!!」
「あ…」
「あ…」
「ああ。ありがとう…」
「………」
「なぁハヤテ、クッキーいるか?」
「そう遠慮するな。これおいしそうだぞ。」
「まったく…なぜ一向に私の背は伸びないのだ。」
「毎朝がんばって牛乳も飲んでいるというのに…なんという理不尽…」
「む…?しかしよく考えれば、」
「もう一人似たような悩みの奴がいたな…」
「ん?」
「うむ。見ればわかる。」
「?」
「桜を見ているように見えないか?」
「まったくおかしな奴だな。」
「だが面白い奴だ。」
くすっ
「だがしかし、桜だけを見ているわけではないがな。」
「ああ、何か下についていて、それが気になって仕方がない。」
「いや、ちょっと登ってみようかと。」
「む!!なんだ!!お前も私の事を小さいとバカにする気か!?」
「!!」
「み…」
「見たか?」
「素直なのは良いが、その生き方は体力がいるぞ。」
「ち…もう見つかったか…短い家出だったな。」
「おい、お前名前は?」
「では一樹、後はまかせた。」
「あの風船についているものが何かお前が確かめておいてくれ。」
「私の代わりだ。頼んだぞ。」
「何をレジで騒いでいるのだ?」
「ああ、少しお前に話がある。」
「ちょっとこっちにこい。」
「……うーん…」
「お前やっぱチビだな。」
「いや、お前の小ささを確認したかっただけだ。じゃあな。」
「しかし、ワタルも小さかったがそれでもまだ私の方が…」
「それに最近…あいつなんか背が伸びた気がするし…くそ!!」
「ところで、さっきから後ろをつけてきているが…」
「何か用か?」
「ん?お前もしかして…」
「ストーカーというヤツか?」
「それをストーカーと言うのではないか?」
「え゛?」
「あわわ!!」
「ど…どどどうして泣くのだっ!!お腹痛いのか!?」
「………」
「え?」
第73話「Heart to Heart」「………」
「え?」
「ば…馬鹿者!!」
「お前、からかっているのか!?」
「何を急にそんな…」
「わっ!!」
「急じゃないって…どういう事なのだ?」
「だ…だいたいお前…」
「昼間っからこんな道端で…」
「こんなの恥ずかしくて…私が死んでしまう………」
もぉ…
「と…とにかくそんな事を泣きながら言われても…」
「私は迷惑だぞ!!」
「じゃ…じゃあ私はもう…」
「お…おわび?」
「ふん 笑わせるな。」
「わびなどいらん。」
「お前のような男に私をひきつけられるような事…」
「できるはずが…」
「!?」
「………」
「おおぉ…これが駅か!」
「電車が出入りする所だな。」
「ああ。移動は車かヘリが多いからな。」
「なるほどなー。」
「まんがとかで見た事あったけど実在していたとはなー。」
「べ!!別にそんなに喜んでいないぞ!!」
「社交辞令みたいなもので、ほ…!!ほんとはちょっとしか喜んでなどいないからな!!」
「う…うむ!」
「わかったのならよい。」
「よーし!!ではさっそく中に入るぞ!!」
「………」
? ?
「よーし ではさっそく―――!」
「………」
「いじわるだ!!いじわるだ一樹!!」
「なんか私、駅にいじわるされている!!」
「なるほど。駅とはこういう仕組みになっているのだな。」
「しかしこれで後は電車が来るのを待つばかり…」
「いやー楽しみ――」
「………」
「む…無理だ一樹…」
「あんなに速くてはどんなタイミングで乗り込んでいいやら見当もつかん。」
ぜったい…あれがぜったいダメだ…
「いやー、しかしスゴかったな電車!!」
「まるで景色が流れるようだったぞ。」
「途中「おこと教室」が「おとこ教室」に見えてドキッとしたけどな。」
「………」
「………」
いかん…私は何をはしゃいでいるのだ…
こんなところ、ハヤテにもし見られたら浮気と思われても…
これ以上はもう―――
「あ…あの…」
「この手のゲームは家にあるけどマリアに勝てないからあまりやらないんだ。」
「弱い奴が相手だと実に楽しい。」
「でも来たのは初めてだぞ。」
「よし!!今度はこっちので対戦だ!!」
「よし!!これで私の10連勝だな!!」
「はは、そりゃ――」
――ってバカ!!こんな事している場合じゃなくて――!!
「………」
「いや楽しかった。」
「同世代の男の子に好きだと言われ、こんなふうに遊んだ事なかったから…」
「でもダメだ。」
「それ以上来てはならん。」
「どんなに手を伸ばしても…」
「先約がいるから………お前の手が…」
「私の心の一番奥に…届くことはない。」
「あんなチビを!!私が好きになどなるかぁ!!!」
「え゛!?」
「わ!!わ!!」
「わ――――――!!」
「ハ…ハヤテ?」
「お…お前、まさかずっと後を…!!」
「え?ああ…」
「ハヤテだ…」
「私の執事の………綾崎ハヤテ…」
「いやぁ~しかしすまなかったな。バタバタして。」
「あ…そうだ。」
「なあ一樹。」
「すっかり聞くタイミングを失っていたが…」
「あの風船についていたのはいったいなんだったのだ?」
「ええー!!」
第74話「姉は一級相談士」「で、めずらしく手ぶらで来たようだけど、なんの用だ?」
「おねーちゃんは忙しいんだけど。」
「ん?」
「何かなどあるわけがないだろ!!だいたいそんな奴知らぬわ!!」
「!!」
「言っておくがその話をハヤテにするなよ!!」
「もしその話をハヤテの前でしたら…」
「お前の家の前に大型レンタル店を建てる!!」
「ああ、しばらくこの家に寄りつくなよ。」
「もう帰った。」
しかし…私が見知らぬ男と一緒遊んでいたのを目撃していたのに…
ハヤテの奴…何も言ってこないな…
いったいどう思っているのだ?
私がもしハヤテが他の女と遊んでいるのを見たらそれこそ(オガタボイスで)
「初号機に残されている予備電源あと185秒。これだけあれば本部の半分は
壊せるよ」くらい怒るだろうに…あんなに平然としているという事は…
「う゛!!」
で…でも浮気したわけじゃないし…
いや…ていうか…
少しくらい…
嫉妬してくれたっていいじゃないか!!
「………」
「うっさいハヤテのバ―カバ―カ!!」
「なんだよハヤテの奴!!」
「最近なんだか全然、私の事女の子として見てないじゃないか!!」
「まったく………」
「ん?」
ハヤテ…
何を言ってるのか聞こえないけど…
私にはあんな顔最近、全然見せてくれないのに…
「うぉ!!咲!!お前どこから!?」
「で?倦怠期ってなんだよ。」
「新婚早々未亡人!?」
「で…ではどうすればよいのだ?」
「………」
「待てお前!!今…!!」
「今なんであきらめた!!」
「さぁ?」
「役に立たん姉だ…」
「て事で、頼りになる方の姉に聞きたいのだが…」
「なんでハヤテは嫉妬のひとつもしないのだろう。」
「私の事を好きだと言ったのはハヤテだというのに…」
「わ!!私が釣られた魚なのか!?」
「わ…!!私は…!!」
「しかし、」
「マリアの奴はいつ帰ってくるのだ…」
「おーい。タオル取ってきてくれたならさっさと持ってきてくれー。」
「まったく…」
「これ以上つかっていたらのぼせてしまう。」
「………」
「■☆○▲▽―――――!! バカァ!!なんでハヤテがここにいるのだ!?」
「マリアが?なんで?まさかこれが咲の言ってた新しい刺激?」
「ま…!!待て!!」
「ぬれたままでは髪が痛んでしまうじゃないか。」
「だからせめて…髪くらいふいていけ…」
「ん~」
「ん~ 怒っている。」
「女の子は複雑で繊細なものでできているというのにハヤテときたら…」
「しかし髪をふくのうまいな。」
「………」
「まったく…何を怒っていたのか忘れてしまったではないか。」
「だからこれは…」
「ほうびだ。」
「ありがたく受け取っておけ!」
ハヤテの四コマ等「どうしたハヤテ。」
「何をそんなに泣いているのだ?」
「はっはっは バカだな~ハヤテは。そんなの簡単ではないか

」
「そう、この漫画はだな……」
「哀れで貧しくみすぼらしい少年を、可憐で美しい少女(私)が救済してやる話だ。」
「なぜ泣く。」
「ほう、それは良かったな。」
「えっ!?」
「いやいやお前…学校や会社に、」
「これつけていったらマズいだろ…? 色々…。」
「ダメだよつけちゃ…リストラの対象になるよ…」
「………」
「いや…まぁちょっと作り過ぎたかな?」
「いや、売れ残ったらもっと赤字だよ。」
残りを置いておく倉庫代で…。
「私に聞くなよ!!」
「ラブラブチェッカーを開発したぞ!!」
「これで意中の相手とのラブ度が測れちゃうのだ!!」
これで気になる奴の好感度チェッーク!!
「じゃあ早速ターゲット発見、使ってみよう!!」
「なぁハヤテ、こういうのを作ってみたんだが…!! やろー

」
「ハヤテ!!?」
好感度0かよ!!
ふおっ
表紙裏まんが「おい…なんなのだこの改蔵みたいな4段ブチ抜きのコマ割りは…」
ふーっ
「まったく誰も喜ばないのにな。」
「!!」
「わー!!バカー!!カバー裏だからってそんなヒワイな言い方するなー!!」
も――っ!!
・・・はぁとマークがハヤテ専用・・・頑張れ、西沢一樹。