伏線貼り放題・・・に見えてしまった私は、やはりこの作品を
ギャグ漫画として純粋に楽しむ事は未来永劫不可能なのかも。
そんなハヤテのごとく!の第138話「Keep On Dreaming」の感想です。
表紙&巻頭カラーという事で、いつものようにノリノリです。
・・・主にナギお嬢さまが。受験とか勉強とは何たるかを、熱く的確に
語ってくださってます。言いたい放題ですが、その内容は言いえて妙。
流石はナギ、人生経験は乏しくても、学問の意義は心得ておられます。
・・・私があと3歳若かったら、耳が痛いお話しだったかも。
きっと「…耳が痛いぜ…(by○ップ)」みたいな感じで。
で、扉絵なんですが、この構成を見ると87話(9巻2話)を
思い出しますね。本編とは無関係のキャラをプッシュする感じ。
とりあえず、マリアさんが美しいので何でもアリって事で・・・。
「お金とは何か?」という哲学的命題と、ナギの成長 まさか、あの宝くじエピソードがそんな伏線になっていようとは。
あの際にヒナギクを出したのも、金の有り難味を分かる人として、
今回のバイト話に絡めるためだったのかもしれませんね。
・・・まぁ、現時点ではヒナギクが来週も関わってくるのかは、
正直微妙なところですが。
ナギには分からない金銭感覚。しかし、マリアさん曰く
「今は分からない」みたいな感じ。ハヤテのごとく!は金持ちと
貧乏人という、最上位・最下位層が大半を占めているので、この
温度差も大切というか、必然的に生じるズレなんでしょうね。
だからこそ、そこに「普通」の存在である西沢さんが活きてくる
・・・かどうかは定かではありませんが、重要なポジションであろうと。
それにしても、ナギがちゃんと反省できるというのは彼女が少し、
本当に少しずつですけど、小さな成長を見せている証なのかも。
かつて34話(4巻3話)にて、ナギがハヤテに世話をかけた礼を
しようとした際、マリアさんの第一声は
「え?カゼでもひいたんですか?ナギが反省するなんて…」
でしたからね。ここでのマリアさんの反応を見る限り、
それに対する驚きはさほどないわけで、周囲の目から見ても、
(それは僅かかもしれませんが)確かな前進・成長がナギから
感じ取ることができるのかもしれません。
超人揃いのハヤテのごとく!にあって、成長を感じ取るのは
結構困難な気もしています。だからこそ、弱点の多いナギの今回の
描写はもちろんの事、下田温泉編やホワイトデーで見せた西沢さんの
精神的(?)成長なんかも、読者には分かりやすいんじゃないかと。
今回のタイトルにあるような「夢」という概念も、人としての
成長抜きには語れないような気が・・・しなくもないかも。
腕時計 ナギに「誕生日に欲しいものは?」と聞かれたハヤテの返答は、
なんと腕時計。これは・・・本当にプレゼントする事になるんでしょう
かね?考えてみれば、常に身に付けている物という視点で振り返ると、
帝に渡された飛行石やマリアさんが仕立てた執事服とかも同様。
そこまで考えた上で畑先生がハヤテに発言させているのかは定かでは
ありませんが、ちょっとばかり気になってみたり・・・。
誕生日を知る者・知らない者 ハヤテの誕生日である11月11日。これが作中で明かされたのは、
これが2回目でしたでしょうか?確か以前に91話(9巻6話)で、
美希が長々と解説していたような・・・。とすると、これでハヤテの
誕生日は、(少なくとも)ナギ、マリアさん、ヒナギクは知っている
事になりますかね?西沢さんは・・・普通に知っていそうな気もしていたり。
この辺の情報格差もハヤテのごとく!らしいと言えますかね?
サンデー本誌、単行本、漫画家バックステージはもちろんの事、
作中のキャラ毎にも情報格差が微妙に生じている感じ。となると、
ナギの誕生日はどうやって明かされる事になるんでしょうかねぇ?
マリアさん 「金とは何か?」というナギの哲学的命題に対し、優しく諭される
マリアさん。して、ナギがバイト表明をした際に、口元を
抑えながら驚かれているマリアさんが美しくも可愛いのです!
そして、電話にて素晴らしく華麗な対応をなされるマリアさん。
手際のよさが戦力の決定的差なのですよ。
そんな対応の後、ハヤテにナギの事をお願いするマリアさんは、
やはり現時点では保護者、完全な第3者的立場にいるんですよね。
もっとも、そこがまた、マリアさんの慈しみに溢れた優しさを
際立たせているんですけどね。
加賀北斗とメイド喫茶 さらっと発言されています、加賀北斗さん。
えっと、私の記憶が確かなら「加賀さんのボスがメイド喫茶を最近
オープンし、そこの店長も任された」んですよね・・・?ここでいう
「メイド喫茶」は、やはり先日触れられた「愛沢家が運営している」
あれでしょうかね?
ん~、とすると、加賀さんのボスが愛沢家の関係者で、そのボスが
運営するメイド喫茶の店長に、(何故か)加賀さんが任命されたと。
そして、加賀さんとヒナギクは古い付き合いの知り合いで、愛沢家に
所属する咲夜の専属メイドとしてハルさんがいて、そのハルさんは、
ハル子としてヒナギクの元で生徒会の一員として活動していて・・・。
・・・う~む、意味不明な文の羅列になってしまいましたね。
とにもかくにも、これだけを見ている限り、最近はヒナギクと咲夜と
結びつけるための要素が随分増えてきている気もしますが。
もっとも、今の所実際に交流が行われているわけではないんですが、
これだけの伏線(に見えなくもない状況設定)が貼られているのなら、
今後2人が何らかの形で出会う事にでもなるんでしょうかね?
完全な無関係状態にあったヒナギクと咲夜が、加賀北斗さん
とハル子さんという存在で、間接的ながらも繋がりができたと。
登場コマ数調査から見ても、2人の接点は限りなく皆無だったんですよ。
・西沢さん初登場回での巻頭扉絵(メインキャラ総出演なだけ)
・1周年のクルーザー話で、1ページ目にヒナギクが1コマだけ登場
・ヒナ祭り祭り(完全に別行動)
・人気投票(そもそも本編とは無関係の内容)
・下田温泉編の最終回(1コマだけ共演を果たす)
私が把握している範囲では、これからいしか接点がなかったわけで、
その意味でも今後の展開に期待したい所です。もっとも、現時点までの
話を見る限り、今後接点が生まれるという確証はないんですけどね。
ナギが接客 加賀さんによるポジションの確約でしょうか?接客、それは即ち
お客様との異文化コミュニケーション。これによって、ナギが来週
色々なキャラと会話を交わす事にでもなるんでしょうか・・・?
この話が4月3日らしいですから、まだ咲夜の誕生日がスルーされた
わけではないですし、普通にお客として登場したりする可能性も。
西沢さん ご両親が59話以来、実に80話ぶりのご登場。
まぁ、話の流れ的に、西沢さんはバイトを始めることになるわけ
ですが、どうしてこの「喫茶どんぐり」になったんでしょうかね?
物語の都合上、と言えばそれまでですが、何となく気になってみたり。
あれか、これも「運命」とかそういう言葉で片付けれられてしまうん
でしょうか?過去の初対峙時にもそんな表現がありましたし・・・。
来週の展開・・・も当然気になりますが、それ以上に伏線っぽい
描写が今後どうやって回収されていくのかも目が離せない所です。
トラックバック送信先
青色のない信号様
なんたって伏線漫画(今ここで命名)ですからね。どんな些細な事でも
常に油断は禁物です・・・。
星の海へ行こう!様
そこはヒロイン落としの達人ですからね。どんな状況下にあっても、
全力で攻めるのがハヤテクオリティーなんでしょう。
サクラ咲く夜に(part.1)様咲夜嬢の美しさは凶器です。抜群の殺傷能力があるようです。
サクラ咲く夜に(part.2)様
いやいや、諦めるのにはまだ早すぎますよ!
360度の方針転換様
う~む、小説版の方ですか・・・。その辺は読んでいない人間には
判断しかねますが、そうなると本編と何らかのリンクが発生するんで
しょうかねぇ・・・?
ひなぎくのなく頂に葱様
ナギはともかく、確かに西沢さんならベタながらも無難に仕事を
こなしそうですが、果たして・・・。
くるくるばたばた様
・・・流石は妄想ブログ。感服いたしました。西沢さんとナギ、そこにハヤテという存在がチラホラしたりもする
わけで、ヒナギク辺りも絡められる状況設定は、かなりおいしいかも。
特にラブコメ的には、無限大の可能性が秘められていそうですし・・・。
疾風のように輝いて様
マリアさんは有能だけど、三千院家としてのガードが固いとか、
そんな理由とかもあったりするのかも。
ヘイルトゥ一休さんっ!!様
とってもお優しく、かつ華麗に振舞われる美しいマリアさん。
悩む少女、困る少年に向けられたその想いは、一言で表すならば
「
よろしくマリアさん」なのです・・・。
麒麟の未来日記様
今回のナギの発言、そしてそれに伴う表情は、今までとは少し違う、
ちょっと大人なナギを感じ取る事ができたかもしれませんね。
さくら日記様
確かに、ナギの特性を考えると、失敗の連続となるのが自然な流れ
でしょうね。もっとも、だからこそ成長が見られた時に得られる
「何か」も大きくなるわけですし・・・。
ボルツの迷走?様
確かに、咲夜は基本的にはお笑い担当ですからね。彼女の存在が
今回の話をやわらかい方向に帰着させてくれるのかも。
tanabeebanatの日記様
やはり「こういう話」には「そういう感想」を持たれるのですね。
これは物語が大きく動くのではなく、動かすためのシチュエーションが
整えられたと考えるべきなんでしょうかね・・・。どちらにせよ、
今回ほど自由な発想で先を読める話も、かなり珍しいんじゃないかと。
現実、時々理想。様
現時点でマリアさんがラブコメ要員であるかは正直微妙だったりも
しますが、とりあえず
マリアさんかわいいよマリアさん。
今年の流行語なんかも狙えるかもしれません・・・。
Moon of Samurai様
ナギの小さな成長と共に、ハヤテのナギに対する想いも、
初期の頃から比べると結構変化しているんでしょうね・・・。
この辺の文章が・・・凄くまともに書いていてびっくりしていたり。
語ってくださってます。言いたい放題ですが、その内容は言いえて妙。
流石はナギ、人生経験は乏しくても、学問の意義は心得ておられます。
>・・・私があと3歳若かったら、耳が痛いお話しだったかも。
つまり、
「じゅうななさいだったら、耳が痛いお話だ」
ということでしょうか?
「フン失敬な!! 年齢をごまかして逃げちまうようなヤツは(中略)だ!!!」
「…耳が痛いぜ…」
注)あのメイドさんは、非の打ち所がない最高の女神です。