1人の少年の前に突きつけられた現実。しかし、彼の前には人と
して、そして1人の執事として、多くの可能性が開けているのです。
そんな真面目っぽい雰囲気で送るアニメ版ハヤテのごとく!の第14話
「ちょっとちょっと! パーティ行かなあかんねん。早よして、ホント」
の感想です。マリアさんの優しさで、世界は構成されているのです。
前回の美しき世界史教師・雪路による大暴走のお陰で、しっかりと
不合格となったハヤテ。そんな結果になっているとは露知らず、黙々と
パーティーの準備が進む三千院家。そんな合格話をしつつゲームに
興じる借金執事とHIKIKOMORIのお嬢さまを、温かい目で見守っている
マリアさん。そして、話は桂サイドへ・・・。
さすがの雪路も大混乱。己の力の無力さを思い知ります。
そう、そんな時はもちろん頼れる妹君・ヒナギクの出番です。
雪路のダメ人間ぶりに呆れつつも救いの手を差し伸べるのは、
まさに麗しき姉妹愛!
そんな中、2人のおかあさんがアニメに初登場。やはり原作のような
ハードランディングは避けて、無難な雰囲気にまとめてきましたね。
随分と普通すぎる気がしなくもないですが・・・。
雪路から一部始終を聞かされたヒナギクは、かの美しきマリアさん
ばりの状況分析能力を駆使し、1つの結論に辿り着きます。そうです、
こんな時は誰よりも頼れる存在であるマリアさんに事情を説明するのが
最良の選択!というわけで、いざ三千院家へGO!
・・・しかし、ここでヒナギクが真っ先にマリアさんの事が思い浮かべ
たのは、単にマリアさんが三千院家の関係者という理由だけではない
ようにも思えてしまいますね。そう、この2人には何かがある。特に
ヒナギクの中では、マリアさんという存在が姉の雪路ほどではないに
しろ、ある程度大きなウエイトを占めている・・・かもしれませんし、
やっぱりそうじゃないかもしれません。単なる流れでしょうけどね。
一方の三千院家では、ナギがハヤテにコスプレ(?)を要求。
どこかで見た事がある気もしますが、各所で色々と語られるでしょう
から、特には言及しませんが・・・。そんな一連のやり取りを横から
見つめるマリアさんが美しい!・・・などと考えている内に、桂姉妹が
ご到着。そこにクラウスが颯爽とご挨拶に参上。あの影が薄いクラウス
の存在をはっきりと覚えているヒナギクは流石ですね(?)。
合格記念パーティーが着々と進む中、意を決した雪路がハヤテの
元へ。しかし、そこは一流の執事の腕の見せ所。クラウスの見事な
機転により、雪路はあえなく撃沈。
とりあえず、真実を悟ったナギ。少なくとも、三千院家や生徒会長の
力でハヤテを合格させるのは不可能なようですね。三千院家でも
不可能という事は、この家系がそれほど白皇への影響力を備えては
いないという事でしょうかね?
と、過去の回想をしつつ、スピーチを始めるハヤテ。
その一部始終を見守っていたマリアさんの表情が妙に気になりましたね。
あの瞬間、マリアさんの脳裏には何がよぎったのでしょうか?
生徒会3人組より真実を伝え聞かされるハヤテ。会場を抜け出し
1人夜空の元に佇んでいる中、マリアさんが後ろから現れます。
そんな優しいマリアさんに対し、自らの愚考を反省するハヤテ。
「空っぽの方が失うものがなくてすむんです」と・・・。
そんな時、途方にくれるハヤテに優しく問いかけるマリアさん。
「そんな空っぽの人に、ナギの執事が務まるかしら?」と。
・・・ここでいう「空っぽ」の定義が何であるかによっても、
捉え方は微妙に変わってきそうですね。
暖かな眼差しで見つめるマリアさん。
そんなマリアさんの推薦状によって、ハヤテは合格。
そして、月夜の下で交わされた、誓いの約束。
「なってくださいね、ナギの・・・一流の執事に・・・」
1つの節目。ハヤテが白皇学院に合格するという事と共に、
物語の本筋の再確認。「1人の少女のために命を懸けて戦う」
のが、ハヤテの宿命なのですから・・・。
そして、「マリアさんのために頑張る」というハヤテの高らかな宣言が、
今後効いてくる気もしますね。自分のため、お嬢さまのためという
枠に囚われず、もう1人のメインヒロインをも意識した伏線。
・・・かどうかはよく分かりませんけどね。
このシーンは、原作派の人も含め、未だ謎に包まれたやり取り。
三千院家の正統後継者であり、その権限は並々ならぬものであろうナギ
や、現生徒会長にして圧倒的なカリスマを誇るであろうヒナギクですら
成し得ない所業。
それをごく短期間の間にやってのけるマリアさん。、
マリアさんの作中内での影響力の大きさを感じると共に、いつか
このやり取りの謎が明かされる日も来るのだろうか?等と物思いに
耽りたくなりますね。
エンディングあまり水着がどうとか言う性格ではないので、そこはスルー。
気になったのは、海辺の夜景を眺めている際、マリアさんが
1番後ろで見守っていたシーン。現時点で話の中心には加わらない
としつつも、ハヤテのごとく!世界における彼女の存在がいかに
大きいものであると再認識・・・したのは私だけでしょうかね?
原作との比較 このパーティー会場での一連のシーンを見ていると、クラウスの
活躍ぶりと雪路の暴走っぷりがクローズアップされていましたね。
特にクラウスの描写が妙に気合が入っていましたしね。ある意味で
一流の執事らしい機転の数々を披露していましたしねぇ・・・。
まぁ、原作が無能感全開すぎるだけの気もしますが。
ただ、無理やり大半の主要キャラを絡めようとしている所にはいささか
疑問を感じますね。数字をとるための常套手段なのかもしれませんが、
どう考えても無理のし過ぎ。10話のようにカオス全開ならば逆に
納得もいくのですが・・・。
伊澄の迷子とか咲夜の「飛翔」って、意味あるんですか?
生徒会3人娘を登場させる必要もあまりないような気が・・・。
そういった中でも1番気になったのが、原作から微妙に変化していた
マリアさんのあの台詞。「いつかハヤテ君の力が
本当の意味であの子を
守る日が来る」というフレーズです。
これからハヤテは、幾度となく主のナギを救うべく奮闘することに
なるのでしょう。しかし、それはあくまで力の問題。それだけなら、
ハヤテでなくとも代わりは務まるはずです。とすれば、ハヤテ個人で
なければナギを守りきれないシチュエーション、即ち「本当に意味」
でのハヤテの力が問われる日がいつかは訪れるのでしょう。それを
マリアさんが暗示しているのは、単に司会進行役を担っての発言
なのか、マリアさん自身が既に何かに気付いているのか・・・。
マリアさんの優しさや作中内での圧倒的な存在感・影響力を
認識すると共に、そういった何気ない台詞にも何か今後の話の
進行を占う要素が含まれているのではないでしょうか・・・?
この台詞も含め、マリアさんとハヤテのやり取りだけ随分と
変更が加えられていたのは何故でしょうかね?後ろからハヤテを
包み込むような慈愛的雰囲気を取りやめ、正面から向かい合うという
シチュエーション。マリアさんに対するイメージがアニメでは若干
変えていこうという考えでもあるんでしょうか?
最後に恥ずかしがるマリアさんに想いを馳せつつ、何とも
形容しがたい雰囲気に包まれつつ、感想を終えさせていただきます。
トラックバック送信先(う~ん、コメントを添え続けるべきか・・・)
青色のない信号様
・・・え?マリアさんはずっとメインヒロインの貫禄を見せていますよ?
聖母って・・・17歳の女の子なんですが、妙にしっくりくるフレーズ
ですね。
tanabeebanatの日記様
ギャグやらパロディを全面に押し出しつつも、ストーリーにも重きを
置く・・・。う~む、アニメって難しいですね。
ここには全てがあり、おそらく何もない様
輝ける時の人、マリアさん。そう、全てはそこに帰着します。誰かが
苦しんでいれば、そこには常に彼女の優しさが溢れているのです!
アニメって本当に面白いですね。様
あのスピーチは、確かにグッとくるものがありましたね。
・・・一応ギャグアニメなのに。
AAA~悠久の風~様
あのハヤテの発言は、それだけ学校に行ける喜びに溢れていた故に
飛び出したものだったんでしょうかね?
タカヒナの乱雑日記様
仰るとおり若い!しかし、エステに行った後と比べると微妙だったり
するかもです・・・。
ヒナギク様をみてるっ!?様
遂にヒナギク様の時代が到来しました!呆れたり、怒ったり、嬉しい
気持ちを無理に隠そうとしたり・・・。そんなヒナギク様が大変に
素晴らしい!!まぁ、冷静に考えると、ハヤテの事をあれほど嬉しがる
のは若干不自然かもしれませんが・・・。
だってアニメが好きだから様
ハヤテにとっては衝撃の連続でしたからね。トータルで見れば
全然不幸じゃないんですけどね・・・。
ムメイサの隠れ家様
ええ、決まっているじゃないですか?今回色々な意味で輝きを放って
いたのは、変態執事長・クラウスですよ!!
・・・で、もちろん1番はマリアさんで締めですよね!
ネギズ様
マリアさんはあるゆる点において凄いですが、三千院家の力でも
できない推薦状はさすがマリアさんですよね。
さくら日記様
やはり突っ込むべきはそこ!ちょっぴ大人な雰囲気を醸し出している
あの名シーンが!!アニメスタッフよ、一体何て事をしてくれたんだ!?
・・・ま、まぁとりあえずは一言だけ叫んでおきましょうか。
私もマリアさんが好きだぁーっ!!!
SERA@らくblog様
そうですよ、最強のマリアさんだからこそあのシーンの破壊力が上がる
んですよ。そのギャップが私たちのマリアさんの真骨頂!!
麒麟の未来日記様
かわいさ爆発のシーンといえばそれしかありません!あり得ません!!
が・・・何故にあの伝説のシーンが。うぅ・・・。
失われた何か様
こういうすっきりした話もまたハヤテのごとく!ですよね。
ただ、あのタイミングは・・・どうだったんでしょう?
ボルツの戯言様
クラウスは今回も絶好調!やたらと真面目に司会進行をしているのが
逆に笑いを誘いますね~。
疾風のように輝いて様
この時点でのフラグ成立はどうなんでしょうね?ハヤテがよほど魅力的?
それともまさか・・・ヒナギクが意外と惚れやすいだけ!?
福音を告げる場所様
そう、これがマリアさん。慈愛の精神に満ち溢れた彼女は、まさに
清らかな乙女の象徴!・・・そういえば、白マリアさんって造語、
いつ生まれたんでしょうかね?
紅日記~ベニッキ~様
そういった所にありがたみを感じる事ができてしまうハヤテは、
実に波乱に富んだ人生を歩んできたんでしょうね・・・。
まりべると愉快な仲間たち様
今回はいつになくヒナギクの感情がむき出しでしたね。これはハヤテが
どうかという以前に、「人の不幸」に対して敏感なのでしょうか?
リリカルマジカルS様
いやいや、ファン層はもう世界中に広がりを見せていますよ?
マリアさんの可愛さはワールドワイド!
MAGI☆の日記様
あそこでプッツンしてしまった雪路の気持ちも分からなくはないです
かね・・・。
翔太FACTORY+Zwei様
雪路を大人と扱うこと自体に無理があるのかもしれませんね・・・。
かがみのひだまり日誌様
それを哀れと感じるか自業自得と感じるかは人それぞれ。
雪路ほどの人にでもなれば、どんな解釈でも納得してしまいそうです。
サクラ咲く夜に様
EDを除いてしまうと、咲夜ファンとマリアさんファンのどちらにも
肩透かしを食らったような話でしたね。期待のし過ぎだっただけかも
しれませんが・・・。
ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人様
メイドという役職は決して表舞台に立つような立場ではありません。
しかし、なすべき事をしっかりと心得ているのが究極のメイドさん。
それがマリアさんという存在なわけですね!
明善的な見方様
それも最も自然な反応。たかが推薦状、されど推薦状。
そこに秘められた謎が、いつかは明かされる事でしょう、多分。
星の海へ行こう!様
原作の話にもなりますが、桂家は現在女性しか住んでいないんです
よね。だから若干無防備な状態だったのかもしれませんね。
ALAのアニメ感想記様
権力の大きさ、恥ずかしがる女の子の側面等、どのマリアさんもいい!
それでは私もマリアさんに一生ついていきたいと思います・・・。
パズライズ日記様
咲夜や伊澄は、やはり無理があったような。中途半端すぎますし。
アクリアン様
存在が忘れ去られてしまう前に一花咲かせてあげようという、
スタッフの心意気・・・かどうかは分かりませんが。
ティンカーベルをください様
どちらにとってのフラグかによっても話が変わってきそうですね。
おちゃつのちょっとマイルドなblog様
う~む、そういう考え方もありですかね・・・。確かに、話の幅は
広がりそうですけどね。
現実、時々理想。様
可愛い&美しい&麗しい&優しい。そして・・・最高の恥じらい!!
わたしたちの女神・マリアさん。彼女は夜空に煌めく月明かりの
ように、世界を優しく包みこんでくれているのです・・・!
・・・あのシーンがカットされさえしなければ、手放しで絶賛できた
のですが、マリアさんが素晴らしいのでよしとしましょうか。
マリアさんかわいいよマリアさん。
日頃CALAMITY様
確かにまぁ、最後の流れはどうなんでしょうね?
謎が謎を呼ぶ展開といった所かもしれませんが・・・。
TipGatherEngine様
そこに突っ込んだら試合終了・・・かどうかは分かりませんが、
確かに教育上よくないかもですね。
わすれ荘様
一言で表現すらなら「メイドさんに不可能はない!」ですかね?
sinのオタな日々様
大胆なのもマリアさんの魅力の1つなんですよ、たぶん・・・。
物書きチャリダー日記様
それこそが謎。ハヤテ特有の伏線。妄想するのもあなた次第!?
シュージローのマイルーム2号店様
とどめ?マリアさんはそんな事はしませんよ!?
戯言スローカーブ様
ああいうキャラって、考えようによっては結構納得してしまうんですよね。
アニオタライフ - アニメ評価・アニメ感想様
それはナギの趣味というよりは畑先生の嗜好じゃないでしょうか?
自分の前にも、横にも、そして上にもいない。
神様がいてくれるとしたら、それは、
自分の後ろか、足元にいてくれるはず・・・。
そんなことを、ある人が言ってました。
マリアさんもまた、女神のような存在。
その愛情は、その優しさは、その慈しみは、
いつも相手をつつみこんでいるから・・・
足元を支えてくれているから・・・
「飛翔」のための足場を与えてくれるから・・・。
だから、テレビ画面に映っていなくても、
マリアさんの愛情は、しっかりハヤテを後ろから抱きしめて、
そして足元を支えてあげているんです。
テレビ画面にもそれが映って欲しかったというのが
私の本音でもありますが、
まあ、たとえ多少画面に映るシーンが変わっても、
マリアさんの優しさは変わらないのですから。