昨今、というほど最近の話でもないですが、主にスマホゲームを中心に「自動機能(自動戦闘など)」という文化が当たり前になってきている気がします。
自分がプレイしてきた範囲でも、1度クリア済のクエストを自動でクリアできて、アイテムや経験値稼ぎができるというものがありましたし、中にはデレステの「放置編成」のように、ユーザが工夫してプレイせずに報酬をもらえるようにしたり、マイクラで通称「製鉄所」と言われる、本来地道に採掘して集めないといけないアイテムを、自動で無限に入手できるシステムをゲーム内に構築してるユーザもいたりします。
「時間を金で買う」という言葉があるように、例えば誰かに何かの作業をやってもらって、その分の報酬を支払うとか、それこそ電車における新幹線とかもその分類にあたるでしょう。まあ、ある種、それによって世の中の社会構造が成り立っていることもありますし、外食とかも広い意味ではそれと同じですから、そういう文化そのものは日常において当たり前のもので、自分自身もよくお世話になっている立場です。
ただ、ことゲームに関していえば、古くから「作業プレイ」みたいな表現があるように、繰り返し同じことをしてアイテム収集やキャラ育成をすること自体が、ゲームの楽しみ方という側面もありました。そんな事情もあり、何より私自身がそういうことを楽しんできた人生でもあるので、何でもかんでも自動化の方向に進んでしまうのは、少なくともゲームということに限定すれば、あまり良い傾向ではないのかなぁとも思っています。
もちろん、時間ない人がどうしてもゲームをやった感を楽しみたいという点において、その選択肢を用意することは、ユーザ獲得の意味でも、ゲームの収益という意味では、大事なのでしょう。
その場合、個人的には「自動によって得た結果がどうか」がわかるようにしてほしいなぁとは思っちゃうんですよね。この手の自動化仕様って、割と「自動でも手動でもユーザが選べる」ことが多いんですけど、これは方法が選べるだけで、パッと見のステータスとか資金とかは、自動でも手動でも見た目に差がないってなって、なんかそれはそれで損した気分になっちゃうんですよね。ステータス上は差がないけど、自動化使ったユーザ(キャラクター)ですよって表示があるかないかだけでも、「ちゃんと全部手動で頑張った結果」としてモチベの維持に繋がりますし、躊躇しない人は気にせず自動化を使えばいいってなりますし。
まあ、こういった自動化の波は、少しずつ家庭用ゲームにも波及してる面もあり、避けられない未来にも思えるのですが、作業ゲー好きとして、なんとなくもやっとしてるというお話でした。