ずっとゲームを楽しんできた身として、日々実感していることが、「周囲でゲームをやらなくなった、すぐ飽きてしまう人がずいぶんと増えた」ということです。趣味の多様化やら社会人での多忙さやら、もしかしたらゲームそのものが同じようなものが増えたとか、過去に似たようなものプレイしたとか、そういう要素もあるのかもしれません。
ただ、一人のゲーム好きとして、自分自身にその傾向は見られませんし、ではなぜ自分はわりかし長く楽しめているのか、ちょっと考えてみようかなと。
・・・と、思ったはいいんですけど、これは結構前から自分の中で結論が出ていて、過去にも何度か書いたかもしれません。
答えは物凄く簡単で「自分に合った楽しみ方を見つける」ことだと思うんですよね。細かく言い出すとアレやらコレやらあるんですけど、1つだけに絞るなら、間違いなくこれ。最近ハマったゲームを中心に、いくつか例になりそうなものをあげてみます。
マインクラフト
いわゆるサンドボックス型のゲームで、たくさんのブロックで出来たワールドで、自分なりに世界を開拓したり、冒険したりすることになるやつです。
最初に購入したのはVita版で、実は2~3ヶ月で1度飽きちゃっているんです。とにかく掘りまくって、掘って手に入れた石やら何やらで建物とか作る。まあそれがマイクラっぽい遊び方ではあって、実は今もあんまり変わってないんですけど。
そんなマイクラに本格的にハマったのは、いわゆる統合版が出てからです。他プラットフォームのマイクラユーザと遊べるようになって、自分はスイッチで遊んでいたんですけど、これを機にスマホ版やらWin10版やらを持ってる知り合いと、マルチプレイするようになったんです。私個人にフォーカスすれば、遊び方もそれまでと同じ。ただ一つ違ったのは、以前は掘って素材を集めるのがメインだった(建物はいうほど作らなかった)のですが、このときは自分が集めた素材で、フレンドが色々個性的な建物を作ってくれたんです。やってることは同じでも、その結果がまるで違う。素材が無駄に集まることでよくそんな集めますねー的な反応ももらえたり。あるいは、以前はただ掘っていただけなのが、フレンドが作った建物が沢山できたので、今度はただ掘るだけじゃなくて、そのフレンドの建物同士を地下道でつないでみたり。当然、フレンドのタイプによっても色々環境が変わりますから、今でも十分に楽しめています。
スプラトゥーン
基本は4体4での陣取り合戦みたいなゲーム。手持ちのブキで地面をイカスミで塗って、最終的な陣地の広さで勝負が決まるルールが基本。これも最初1度投げそうになったんです。ポコポコ相手にやられて、思うように立ち回れないと。陣取りとはいうけど、結局対人ですぐやられる自分には向いてないなぁと。
ただ、1つだけ意識を変えたんです。倒すとか勝つのが目的じゃなくて、「塗る」のを目的にしちゃおうと。もちろん、勝つために塗るんですけど、仮に勝てなかったとしても、たくさん塗れた、それなりに貢献できた(気がする)と思えるようにする。敵が現れたら、まず逃げる、逃げて逃げて塗れるだけ塗る。もちろん、そのやり方が必ずしも勝利に直結するとは限らない(特に他の仲間も全員自分のタイプだと、誰も相手を倒せなくなるリスクはある)んですけど、負けても楽しいと思えるようになったのは大きいですね。一部のブキは塗りのカウント数がカンストしたりして、そういう部分で自分なりの遊び方を見いだせた気がするタイトルです。
デレステ(音ゲー)
元々、音ゲー自体はPSのビーマニ時代から、バンブラやらDivaやら、それなりに遊んできました。しかし、タイトルを重ねるごとに、自分の腕前の限界を感じるようになっていて、徐々に音ゲーから遠ざかりつつありました。
それを変えたのがデレステでした。実際はゲーム自体はよくある音ゲーを題材にしたソシャゲで、MVが凄いってこと以外は割と普通のアプリでした。
ただ、このゲームにはアイドルごとに「ファン数」という要素があり、その対象アイドルを編成に入れることで、音ゲーの結果に応じてファンも増えていくという仕様でした。そして、私個人としてもデレステ以前から本作に思い入れのあるアイドルがいたことで、そのアイドルのファン数をひたすら増やす(一部ではファン活と呼ばれるプレイスタイル)ことで、新たな楽しみ方を見つけられました。もちろん、腕前という点では以前から上がり目がないなぁと感じていて、デレステに関しても同じような感覚ではあったんですけど、結果がどうあれ必ず好きなアイドルのファン数が増え続けることに変わりはないわけです。たったそれだけのことで、今もデレステを継続して楽しめていますし、もちろんそのアイドルのファン数も日々増え続けています。
・・・で、ここまで書いて、ああなるほどと改めて思ったんです。自分の性格に合っていたのは、腕前で結果が上下したりするものじゃなくて、「増え続けるもの」だったんだなぁと。マイクラで素材がたまる(一応使えば減りはしますが)、スプラトゥーンで塗りを稼ぐ、デレステでファン数を増やす。かつて某プロ野球選手が、打率よりヒット数に重きを置く的な話をしたことがありましたけど、たぶんあの思考が自分のゲームプレイのスタイルなんでしょうね。
もちろん、これは人によっては「作業プレイ」でしかないので、必ずしも万人向けの思考ではないんですけど、要はこれも含めて「自分に合った遊び方」が見つかれば、きっとゲームは長く楽しめるものになるんじゃないかなぁ・・・というお話でした。