私自身、ゲームが上手い人はどんな人か、というのを常に考えているんですけど、そういえばマリアさんがゲーム上手なのも当然かなーと思い始めてきました。
私の考える「ゲームの上手い人」として、何よりも周りがよく見えている、というのが挙げられます。ゲームといっても色々あるんですけど、対戦系は当然相手次第で戦い方を変える必要があります。自分がベストを尽くすというよりも前に、まず相手にベストを尽くさせない、その範囲内で自分のベストを・・・というのができるのが理想的です。
マリアさんの場合、常日頃から相手をよく見て、それによって行動を変えて来た人でしょうから、実生活の中でゲームが強くなっていたとも言えそうです。それは、ナギのお世話をするというだけでなく、親に捨てられた(という設定?)からどうしても周りを意識しがちになることも影響してるんじゃないかと。
実際、マリアさんはナギと初めて戦った時からゲームに圧勝していて、ナギも初期の段階からあまりマリアさんに勝負を挑んでいないことが、過去にマリアさん本人の口から明かされています。ゲーム自体で力をつけたのではなく、生い立ちや立場の問題から、強くなるのは必然だったと。
また、ゲームは純粋に情報量がモノを言う場面が非常に多いのも特徴です。将棋とかチェスは限られた時間で状況把握する必要があって、それは実戦とは別に脳の処理という部分でも重要になります。桃鉄ではどこの物件でどんな臨時収入が期待できるとか、スマブラのこのアイテムはこういう効果がこれくらいの時間継続して発生するとか、分かっているといないとでは大違い。
ただ、です。この条件だけなら、別にマリアさん以外にも十分要素は満たしていると思うんです。特に有能執事軍団なんかはその最たる例にも思えますし。
その違いをもたらしているのが何かを考えとき、ふと思ったのです。周りが見えていると言っても、執事勢はあくまで「主人」を見るのが主であって、実はありとあらゆる状況を見るとはまた違うのではないかと。その限られたツボにハマることで執事としての最大限の力を発揮するだけで、他のことに応用できるかはまた別とか、そんなイメージ。
そうすると、マリアさんは違うのか、という話に。確かに、ナギの専属っぽくはあるんですけど、実際のところは「いつかナギの元からいなくなる」伏線をはってあるのがマリアさんです。これを踏まえると、執事勢(特にハヤテ)と違ってマリアさんは現在の主人がその主たる存在ではないのではないか、と。だから、ものが広く見れるし、それが結果としてゲームの上手さにも繋がっているのでははないか・・・と。
例によって無理矢理な論理ですけど、マリアさんは謎多き女の子、きっとゲームの腕前にも色々裏があるんじゃないかと思った次第です。