さて、今週も某ニコニコなサイトで視聴したわけですけど、考えてみれば3話の時点ですでにラブラブモード全開という死語じみた言葉を使いたくなるくらいにカップル成立してるのが少しばかり不思議な感じです。
ベタではあるんですけど、校内で真鍋と別れようとした際に思わず服を掴んでしまう仕草はいいなと。私が好きな某作でもこの仕草はお気に入りの1つだったんですけど、それを改めて実感出来ました。
そして今回の琴浦さんは、漫画でいうところの「あせあせ」とか「おろおろ」とか「わたわた」みたいな効果音が似合いそうなシーンが多かった気がします。定番すぎるといえば定番すぎるんですけど、最近は強烈なキャラ付けによって濃味仕様になっていることが多いこともあってか、逆にこの薄味仕様が見てて微笑ましいですね。・・・薄味仕様ってのはまあ、その、語感的にそういう感じなんですよ、きっと。
一方で、真壁はブレないくらいに心イケメンな一途少年を地で行ってますね。他のキャラは心が読めることをよく分かっていた上であれこれ頭を使ってる印象なんですけど、真壁だけはそれが分かっていながら普段意識することもなく、けど正直な想いがちゃんと伝わっているという。心が読めることに誰よりも理解を示してくれた真壁が、誰よりも心を読まず(でも空気は読む)にいるというこの構図は、この作品を語る上では割と重要なのかもなぁと思ったり思わなかったり。
ちなみに、個人的にお気に入りの室戸副部長は今回も舌好調。琴浦さんをからかう余裕を見せつつ、御船もある意味手玉にとりつつイケメンモードでカマをかけつつ、でも最後はちゃっかり家にお招きしてみたり。室戸を見ていると、某漫画で自分が男性キャラの重要性、主役の脇を固めるキャラの重要性を説いてきた理由に勝手に納得してしまう自分が居ます。なんといいますか、自分のペースを変えずに周囲の空気を変えることができるという意味でも非常に貴重じゃないかと。
最後は自分を庇ってくれた真壁を見るに耐えなくなった琴浦さんが失踪してのBADEND。琴浦さんを苦しませたくないという真壁の想いも、真壁含めて周りを苦しめたくない琴浦さんも、そのどちらも決して間違ってはいないですし、この辺のスタンスも最初から一貫してはいるんですよね。
ただ、少なくとも真壁は自分が苦しんでいるなんて微塵も思ってないでしょうし、森谷の一連の行動は嫉妬心が強まり過ぎたとはいえ自業自得の面が強めなわけで。まあ何年にも渡って自分を偽って塞ぎこんできた心の闇がそんな一瞬で浄化し切ることもないでしょうから、どうしても時間をかけて何とかしていくしかないでしょうけど。
「何があっても離れてなんかやらない」という1話での真壁の宣言がどう生きてくるか、或いは全く違う展開を見せるのか分かりませんが、純粋に次回も楽しみだと思えるお話でした。