Vita本体とあわせてパワプロ2013を購入しました。まあ微妙に今更感もありますけど・・・。
とりあえずは、普通のパワプロです。オンラインでサクセスを随時配信していくスタイルは今までと違うところですが、やはりそこはパワプロ、普通のサクセスを間隔おいて配信するだけですし、野球面も目立った変化はなし。進化どころか変化すらほとんどしないのはある意味筋が通っていてコナミらしいなと感心するほどです。
ただ、これまでPSP版をずっとプレイしていて、初Vitaということもあってか、全体的なもっさり感は緩和されている気はするので、そこはプラス要素とは言えるかも。それとサクセスは相変わらずワンパターンで飽きやすいですけど、定期的な配信スタイルのおかげで、飽きが来てもまた新たな気持でプレイできるので、サクセス好きにとっては割かし長く楽しみやすい仕様じゃないかと。
1番の難点は、発表直後からユーザの間でも疑問視されていたサクセス絡みのソシャゲ風要素。自分は主に私立パワフル学園を中心にプレイ中で、十数回はクリアまで行きましたけど、とりあえずの印象としては「普通のサクセス」。パワプロシリーズでサクセスを多少プレイ経験があるなら、それ以上の説明は不要でしょうから、そこはまあ問題ではないです。
明確な違いとしては1つ、ソーシャルゲームのようなカード要素や課金アイテムによる育成補助要素が入り、ただサクセスをプレイするだけではいい選手が作りづらくなっているところ。正直に言えばただの改悪で、オンに繋がないとデッキもデフォルトのみ、クリアする度にグラウンドレベルというのが上がって経験値も多くなる仕様もあるのですが、これもオフの場合だと初期レベル固定、と悪いこと尽くめ。常時オンが大前提、で曜日ボーナスも考慮し、難度もクリアして経験点もらいやすくしたりパワチャレ通じて対戦しまくってカード増やしてデッキ揃えて・・・で、残念ながらそこがあくまでこれまでのスタートライン。そこから天才型出すだのダイジョーブ博士成功だのを経て、ようやく優秀な選手が作れる、とか一握りのコア層以外にはどうにもならないバランスは凄まじいです。
ソシャゲに慣れすぎたのか世間的にはそれほど厳しい評価ではない印象ですけど、少なくともゲームをプレイしていてプラスに作用していると感じる場面はほぼないです。デッキに配置したカードキャラに応じて個々のイベントが楽しめてボリュームがある、というのは聞こえはいいですけど、そもそもキャラも使い古しばかりで話もコマンドもワンパターンなサクセスの時点で、やり取り楽しむメリットよりも、育成に無駄に時間が掛かるデメリットが優っている気がするんですよね。
例年より定価は安いですし、サクセスの配信数も最終的には充実するので、決して悪い面ばかりではないです。ただ、安い分だけ課金しないと色々疲れる仕様であり、サクセスは上にも書いた通り、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる路線に変わりはないので、結局は良くも悪くも何時ものパワプロがソシャゲ寄りになって発売された、というのが現時点での感想ですかね。私個人は時間もじっくりかけるタイプなので普通に長く楽しめそうですが、人に勧めやすいかというとどうしても首を傾げる内容ではあったと思います。